じゃんけんミネアのサイコロンについて

なんか気持ち悪すぎるから頑張って理解しようとしたけどやっぱ気持ち悪いから気持ち悪いなって記事

 

 

・はじめに

じゃんけんミネアは「アグロミネア」と呼ばれることがあるが《レッサーデーモン》を利用した「かなり条件の緩いコンボ・バーンデッキ」であることを予め注意しておく。

言い換えるとバーストを出すときに1点(万が一じゃんけんに負ける可能性を考えると7点程度)ライフが残っていればいい。

 

 

・なぜ《サイコロン》を入れるのか

言うまでもなく除去をするため。

 

コンボの条件を整えるため、また2ターンに分けて2枚の《レッサーデーモン》を投げるときは《タロットシャッフル》以外盤面に干渉しづらいため特に4,5ターン目でボードをある保持している、もしくは空にしてターンを返すことが勝つために重要な要素となる。

この要素に対して、「除去をしながら」「自分の盤面にユニットを残せる」という点で《サイコロン》が非常に優秀なカードであるのは間違いない。

 

 

・《サイコロン》を投げるタイミング

前述の通りおおよそ4~6ターン目と考える。

 

ここで引っ掛かるのがミネアには《サイコロン》同様1枚で平均5点出せる《つむじかぜ》という除去があることだ。こちらは2マナ、テンションスキルから引けば1マナで使うことができ、同時にそのコストの軽さからハンドにある1,2コストのユニットを展開できる。

要するに100%ではないにせよ、「つむじかぜ+ユニットでサイコロンと同じ動きを再現できる。」

 

 

・各リーダーに対しての有効度合い

ククール

盤面+《おおドラキー》+《タンバリン》が打点の最大値であり、そのラインまではライフをリソースにできる。こちらがテンションを回すようにヒーロースキルを回している分テンポが落ちるので、

1、1+ヒーロー、シーゴーレム、4/4/5のような7並べから素引きタンバリンみたいなことをされない限りタロシャつむじを打っていれば最低限顔が守れる。

 

ピサロ

バーストは+4/+4のバフで、それ以外は大体ククールと同じ。

 

上2つが相手のとき、序盤が遅くバーストが出にくいため、じゃんけんで1,2回負けても試合に勝っていることが多い。つまり《サイコロン》の有無は試合に大きく影響しない。

《サイコロン》と《つむじかぜ》両方を使って勝ったとして、ライフが15以上残っていたなら除去が過剰である証明であり、両方引いて片方しか使っていないならそれは《サイコロン》が不要であることに他ならない。

 

 

ゼシカ

2/0/4、ウインドマージ、シーゴーレムと体力の高いユニットが多いため《つむじかぜ》だけでは盤面を処理しきれない。盤面だけに飛ぶ分《サイコロン》の方が少し有効になるが2体以上並んでいる場合さほど差はない。5コス以上のカードは《ベロニカ》のみでそれ以外はあいこ以下になる。

 

 

テリー

サイコロンそのものは比較的有効な相手だが、序盤の《大ぼうぎょ》や、6Tデビルアーマー+雷鳴の圧力を考えたとき、じゃんけんにあいこが許されない状況が発生しがちで、そのときにデッキに残っている《サイコロン》は大きな枷になる。

 

 

ミネア(ミラー)

じゃんけんの内容を五分とするとどれだけユニットで顔を殴れるかが大事で、後攻のとき捲るカードとして《サイコロン》は有効かもしれない。

 

 

トルネコ

gagetuさんが公開していたような《スライム》も入れて横展開重視の形には有効で、冒険者を多く入れて《てっきゅうまじん》とのシナジーに寄せたトルネコの場合大抵ククールピサロと同じことになる。

 

 

アリーナ

環境に存在するデッキの中で一番刺さりやすいが、ゼシカと違い体力の低いユニットを並べることが多くおおよそ《つむじかぜ》で同じことができる。

 

 

 

・サイコロンがじゃんけんで出る確率

数学が苦手なので間違っていたら教えてください。

もろもろ計算はさすがに面倒なのでサイコロンについてだけ。

デッキの枚数をn枚、じゃんけん回数は3回とすると

トップにある確率:1/n

2枚目で引く確率:1/n{1-(1/n)^2}

3枚目で引く確率:1/n{1-2/n-(n-2)/n^2}

これらが排反事象なので、3回のじゃんけんで少なくとも1回サイコロンを引く確率は和をとって

 

(3n^2-3n+1)/n^3

 

仮にデッキ枚数が15枚なら18.7%で引くことになり、2枚とも引けていなければその確率は跳ね上がる。

環境にいる5マナ以上のカードは《ベロニカ》《セーニャ》《デビルアーマー》など少なく、《サイコロン》はほとんどの確率でじゃんけんに勝てない。

また、デッキに2マナ以下のカードがないデッキは存在せず、2マナ同士のあいこがそれなりの確率で起きる。

特にテリー、ゼシカ相手で2回あいこ以下が起きると負けの場面はよく起こる。レッサーを1試合に2回投げることも多く、6試合に1回以上の確率でじゃんけんに勝てないカードが入っているデッキとそれを入れていないデッキでは長い目で見たときに必ず勝率の差が出てくる。

 

まとめると、除去が過剰になりがちでじゃんけんのときに負ける確率を大幅に上げるカードそれが《サイコロン》と考えられる。

 

たまに「あると少しゲームを長引かせられる」という意見を見かけるが、マリガンで《サイコロン》をキープしているせいで《レッサーデーモン》を引けなくなって"長引いてしまっている"可能性に目を向けてほしい。

 

そのカード本当に必要か?

 

 

 

 

追記

めちゃくちゃ嫌いだったけどごく稀に欲しくなる(たぶんテリーあたり)ので入れてもいい気はしてきた。6雷鳴にサイコロンとか焼け石に水なので出すなら4,5と先6。絶対欲しいと思うならそれは対アグロを見たい意志だから2枚入れた方が強いと思う。

アグロが多くて必要だと思うときにこのデッキを使うべきではないと考えているので理解はしても納得はしていない。

ピン差しの気持ちはわかるけど方向は統一した方がいい。やるなら0か2。

ピサロに必要って思ってる人間はヘタクソなので自分のプレイングを一から見直して。